日本一乗車時間が長い「2429D」に完全乗車 乗車証明書は涙の結晶
JR北海道の滝川発釧路行き普通列車「2429D」は、日本一乗車時間が長い普通列車として知られる。308・4キロを8時間27分かけて走る。56駅あり、すべての駅に止まる。その存在は知っていたが、最初から最後まで乗るのには覚悟がいる。先日、一大決心をして乗りに出掛けた。
「2429D」は旭川市から西に約50キロ離れた滝川駅を午前9時36分に発車する。ホームで待っていると一両編成の列車がゆっくりとホームに入ってきた。キハ40系。始発駅の滝川駅でこの列車に乗り込んだのは10人ほどだった。なかにはスーツ姿の人もいた。それぞれがゆったりと4人掛けの席に座ることができる。のんびりといよいよ8時間半の旅のスタートだ。
座ったボックス席の椅子と椅子の間にお菓子の小さな袋が挟まっている。JR北海道よ、わずか一両の列車なんだから、もっとしっかりと見て掃除くらいしたらどうだと独り言が出てしまう。気持ち良く旅行したいのだから。これから8時間ずっと、ここにいるんだからと。
「2429D」を熱心に撮影していたのは、石井治さん(41)。仕事は、列車好きの趣味が高じて都営地下鉄の運転士だという。函館での社員旅行の前に休暇を取って、この列車に乗りに来たのだという。
「のんびりと列車からの風景を見るのが好きなので」と石井さん。確かにこの路線は、どこを見ても、窓からの風景が美しい絵になっている。北海道の雄大な景色はどこも同じようにいわれるが、それぞれの地域でまったく違う風景を見せてくれる。
滝川駅を出ると、車窓はすぐに田園風景に変わる。家や建物が見えていたのは一瞬だった。ナナカマドが鮮やかな赤い色を見せてくれる。青空に飛行機雲が鮮やかだ。しばらくの間、1人降りては1人乗ってくるというような光景が繰り返された。
良い天気で、窓からの陽が暑いくらいだった。右側に座っていたが、あまりにもまぶしいので、左側の席に移る。すると今度は、そちら側に陽が当たり、暑くなる。
じっと風景ばかりを見ているとつい眠くなる。車内アナウンスが次の駅名を告げる。「のかなん」と言っている。どんな字を書くのかと時刻表を見る。「野花南」とある。難しい駅名を知ることができるのも、北海道の鉄道の楽しみだ。
富良野駅でもう一両増結する。これで2両となった。それでもお客さんは少ないまま。
富良野を出て、その先の幾寅(いくとら)駅は、10日に83歳で亡くなった高倉健さんが主演した映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ駅としても有名だ。ここで1人降りたが、駅舎を通らずにそのまま横のほうから出ていったのがおかしかった。
これから狩勝(かりかち)峠。長いトンネルを越えると、一気に広大な草原が広がり、牧草地に牛がのんびりといる風景になる。この辺りの風景も良い。しばらく景色を楽しむ。
午後2時すぎに帯広駅に。帯広が都会だとしみじみと思ってしまう。これまでの風景とはまったく違う。
ここにきて車内も急にこれまでと違ってにぎやかになり、話し声が響いた。しかし、それもほんのわずかの間で、また車内に人がいなくなる。
外が暗くなると、風景はまったく見えない。というのもまったく明かりがないからだ。これまで電車から昼間でも夜でも風景を見ていたつもりだったが、真っ暗では風景を見ることができないことに気付いた。
午後6時3分に終点釧路駅に予定通り到着した。この日、滝川から釧路駅までの区間の全区間を乗ったのは4人だった。釧路駅の改札窓口で、完全乗車証明書をもらう。8時間半の涙の結晶だ。
ちなみにこの完全乗車証明書は11月にリニューアルされたというが、記者が乗ったのは10月30日。また新しいものをもらうために同じ距離を乗るのはちょっと…。(松垣透)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141130-00000508-san-soci
※この記事の著作権は配信元に帰属します。
傍から見て、さして一所懸命ではなさそうに見えるのに、やることなすこと巧くいってしまう人というのが確かに居ます。
努力は大事ですが、物事が成功するとき、自分の力だけではないものが働いていることを否定できる人はいないと思います。いわゆる運といわれるものの加護のことです。
自分は才能・能力をもっていて努力も人一倍して頑張っているのに、いまいち正当な成果が得られていないと思っているとしたら、何故そんな境遇のままなのでしょう?
自分一人だけではなんともならないものが現にあるのに気付かないか、気づいてもそのように動かないからではないでしょうか。
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「2429D」は旭川市から西に約50キロ離れた滝川駅を午前9時36分に発車する。ホームで待っていると一両編成の列車がゆっくりとホームに入ってきた。キハ40系。始発駅の滝川駅でこの列車に乗り込んだのは10人ほどだった。なかにはスーツ姿の人もいた。それぞれがゆったりと4人掛けの席に座ることができる。のんびりといよいよ8時間半の旅のスタートだ。
座ったボックス席の椅子と椅子の間にお菓子の小さな袋が挟まっている。JR北海道よ、わずか一両の列車なんだから、もっとしっかりと見て掃除くらいしたらどうだと独り言が出てしまう。気持ち良く旅行したいのだから。これから8時間ずっと、ここにいるんだからと。
「2429D」を熱心に撮影していたのは、石井治さん(41)。仕事は、列車好きの趣味が高じて都営地下鉄の運転士だという。函館での社員旅行の前に休暇を取って、この列車に乗りに来たのだという。
「のんびりと列車からの風景を見るのが好きなので」と石井さん。確かにこの路線は、どこを見ても、窓からの風景が美しい絵になっている。北海道の雄大な景色はどこも同じようにいわれるが、それぞれの地域でまったく違う風景を見せてくれる。
滝川駅を出ると、車窓はすぐに田園風景に変わる。家や建物が見えていたのは一瞬だった。ナナカマドが鮮やかな赤い色を見せてくれる。青空に飛行機雲が鮮やかだ。しばらくの間、1人降りては1人乗ってくるというような光景が繰り返された。
良い天気で、窓からの陽が暑いくらいだった。右側に座っていたが、あまりにもまぶしいので、左側の席に移る。すると今度は、そちら側に陽が当たり、暑くなる。
じっと風景ばかりを見ているとつい眠くなる。車内アナウンスが次の駅名を告げる。「のかなん」と言っている。どんな字を書くのかと時刻表を見る。「野花南」とある。難しい駅名を知ることができるのも、北海道の鉄道の楽しみだ。
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富良野を出て、その先の幾寅(いくとら)駅は、10日に83歳で亡くなった高倉健さんが主演した映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ駅としても有名だ。ここで1人降りたが、駅舎を通らずにそのまま横のほうから出ていったのがおかしかった。
これから狩勝(かりかち)峠。長いトンネルを越えると、一気に広大な草原が広がり、牧草地に牛がのんびりといる風景になる。この辺りの風景も良い。しばらく景色を楽しむ。
午後2時すぎに帯広駅に。帯広が都会だとしみじみと思ってしまう。これまでの風景とはまったく違う。
ここにきて車内も急にこれまでと違ってにぎやかになり、話し声が響いた。しかし、それもほんのわずかの間で、また車内に人がいなくなる。
外が暗くなると、風景はまったく見えない。というのもまったく明かりがないからだ。これまで電車から昼間でも夜でも風景を見ていたつもりだったが、真っ暗では風景を見ることができないことに気付いた。
午後6時3分に終点釧路駅に予定通り到着した。この日、滝川から釧路駅までの区間の全区間を乗ったのは4人だった。釧路駅の改札窓口で、完全乗車証明書をもらう。8時間半の涙の結晶だ。
ちなみにこの完全乗車証明書は11月にリニューアルされたというが、記者が乗ったのは10月30日。また新しいものをもらうために同じ距離を乗るのはちょっと…。(松垣透)
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傍から見て、さして一所懸命ではなさそうに見えるのに、やることなすこと巧くいってしまう人というのが確かに居ます。
努力は大事ですが、物事が成功するとき、自分の力だけではないものが働いていることを否定できる人はいないと思います。いわゆる運といわれるものの加護のことです。
自分は才能・能力をもっていて努力も人一倍して頑張っているのに、いまいち正当な成果が得られていないと思っているとしたら、何故そんな境遇のままなのでしょう?
自分一人だけではなんともならないものが現にあるのに気付かないか、気づいてもそのように動かないからではないでしょうか。
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